電気工作DIYで絶対に遭遇する「あと1本手が欲しい!」状況にヘルピングハンズ

これがッ! これがッ!これがヘルピングハンズ(第三の手)だッ

 電気工作を始めると誰しもが絶対に……「うぅぅっ、手が足りない……」と絶望する危機的状況に遭遇すると思います。
 特にハンダ付けのとき、片手にハンダゴテ、もう片手にハンダ――じゃあ部品はどうやって固定すればいいんだよ!? そう、絶体絶命のピンチというやつです。

 そこで問題だ! この状況でどうやってハンダ付けするか?
 3択──ひとつだけ選びなさい
 答え①手の足りなさを何とかする突如解決のアイデアがひらめく
 答え②仲間がきて助けてくれる
 答え③どうしようもない。現実は非情である。

「やはり答えは……①しかねぇッ!」
 ……だが! 絶望!突きつけられた答えは③ッ!現実は非情なりッ!!(CV:大川透)

 そんな時に活躍するのがこれ、思わず名前を叫びたくなる「うおおおおおおおおお! ヘルピングハンズ(第三の手)ッ!!」


ヘルピングハンズってどんな道具?

 ヘルピングハンズは治具の一種で、能力でも幽波紋でもありません。

 金属のフレキシブルアームにワニ口クリップが付いた、いわば“自分の代わりに部品を押さえてくれる道具”。
 台座部分にしっかりとした重みがあり、倒れにくいため、部品を固定して両手をフリーにして作業するのに最適です。ハンダ付けはもちろん、検査や補修などでも大活躍します。

 私は、台座から伸びた3箇所の関節付きの鉄の棒の先にワニ口クリップが付いた、ごく一般的なタイプを愛用中です。

 また、それとは少し異なりますが、コの字型の形状をした治具で、左右にV字の溝が彫られていて、そこに配線を引っ掛けて固定できるタイプのものも使用しています。これも配線の仮止めに便利です。

 Amazonなどで「ヘルピングハンズ」で検索すると、多種多様な形状の商品が見つかります。モデルによっては、以下のような追加機能付きの製品もあります。


拡大鏡付き
 → 細かい部品や配線の状態を確認しやすく、目視での精度UPに役立ちます。

LEDライト付き
 → 作業エリアをしっかり照らせて、影の少ない快適な環境が作れます。

スポンジ付きハンダゴテスタンド一体型
 → 作業ツールをコンパクトにまとめられるので、省スペース派におすすめ。


ヘルピングハンズをどう使う?

 基本の使い方はとてもシンプルです。

ワニ口クリップで部品を固定
位置を自由に調整できる
 (アームは柔らかいのに保持力あり。可動部分が3箇所程度のジョイント式のものもあります)
両手が空くので、ハンダ付け・測定・写真撮影もラクラク!

 たとえば、ジャンパーワイヤーの先端にピンヘッダを取り付けたい時や、ICチップのリードを曲げたい時など、「ちょっと押さえてて〜」という瞬間に大活躍。

 断言しますが、自分の手を使わずに部品を固定できる治具がなければ、満足のいく“まともな”ハンダ付けはできません。


実際どう使ってる? 私はこうだ!

 私自身、ハンダ付けのときには常に世話になっています。
 半田ごてで部品が動いてズレてしまったりすると、本当にハンダ付けなんてやってられません。

 特に、「安いから」という理由で買った1.27mmピッチの細かいSMD(表面実装部品)を、2.54mmピッチの穴あき基板のランドに強引に載せてハンダ付けする――
 そんな、貧乏くさい性格が招いた精密作業では欠かせない存在です。

 左右のワニ口クリップで基板を支えた状態にして、さらに単品のクリップを追加して部品を固定
 やっと、手元の安定感を確保できるかな……といった状況です。

 空中配線で部品のリード同士をハンダ付けしたり、リードに直接ジャンパーワイヤーを繋げたりと、ヘルピングハンズで固定したくなる場面は枚挙にいとまがありません。


 ちなみに私は目がぼやけてあまり見えないので、拡大鏡付きのタイプを導入してからは、小さなランドや部品の状態が確認しやすくなり、ハンダの盛り加減もばっちりチェックできるようになりました。

 なんかもうね……
 最低でも手が3本、4本くらいはないとやってられないよ!
 と、日常的に思ってしまうのが電気工作のハンダ付けなんです。


おすすめの選び方

 安定性重視なら
→ 台座がしっかり重いもの吸盤付き磁石付きで金属面に固定できるタイプがおすすめ。作業中にズレにくくて安心!

 細かい作業が多いなら
拡大鏡付き+LEDライト付きのタイプがベスト。ランドの状態や細かな部品をしっかり確認でき、目が疲れにくいです。

 複数の作業を同時にこなしたいなら
アームが3本以上あるモデルを。クリップが多いほど部品や基板を同時に固定できて効率UP!


 最近では、シリコン製アームを使った柔軟性の高いモデルや、USB電源でライトが点灯するタイプなど、多機能モデルも増えており、選択肢はとても豊富です。

 ただし……

⚠️ 安物買いの「大失敗」も多い!

 同じように見える商品でも、

  • フレキシブルアームなのに全然フレキシブルに動かない
  • クリップがガバガバで固定できない
  • 全体的にグラグラして安定感ゼロ

 といったハズレ個体を引いてしまうことも珍しくありません。

 そういったリスクを回避するためにも、不良品の返品・返金がスムーズな「Amazon配送商品」を選ぶのが、やっぱり一番安心です!


ヘルピングハンズは動かない! だから気に入った

 最初は「まあ、なくてもなんとかなるでしょ」と思っていたあなた。
 それは甘い。甘すぎた考えだっと、ハンダ付けをはじめてから数秒後には気付かされることになるでしょう──
 片手にハンダゴテ、もう片方にハンダ、あれ、部品はどうすれば……!?

 そんな絶体絶命のピンチを救ってくれるのが、この第三の手=ヘルピングハンズです。

 一度使えば二度と手放せず、「なんで最初から使わなかったんだろう」と後悔すること間違いなし。
 手が3本、いや4本になる感覚……その便利さは想像以上!


💡 こんな人には特におすすめ!

  • 電気工作をこれから趣味にしたい人
  • ハンダ付けで毎回イライラしてる人
  • 小さな部品を使う回路で苦戦している人

 値段も1,000〜2,000円前後で手に入るものが多く、
 作業効率も完成度も一気にレベルアップするアイテムです。

 電気工作を快適に、楽しく続けたいなら……
 これはもう、「最初のうちに導入しておくべき一品」です!

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